にぎやかな食卓祭便り ⑥サクラは“サ”と“クラ”にわけることができる。 -にぎ食祭アフター-

サクラは“サ”と“クラ”にわけることができる。

“サ”は神様を意味している。特に、冬のあいだ奥にこもってしまっている春の神様を意味しているらしい。
“クラ”は神様の座るイスを意味している。つまり、サ・クラは人里に春の神様がやって来て座る木、というのが名前の由来らしい。


我楽田工房は“クラ”だった。ながいこと、いろんな遠くの神様を呼んで座ってもらっていたクラだった。
それが、”にぎやかな食卓祭(にぎ食祭)”で初めて、自分たちの神様が座ってくれた、気がする。
 

まだここが普通の工場のような入口をしていた頃、僕たちは多い時には毎晩のように神様を呼んで座りにきてもらっていた。

それはとても大切で、必要なことだったけれど、それはどれも、結局のところ“自分たちの神様”ではなかった。


にぎ食祭は、自分たちの手で作り上げた祭だった。今まで出会った”人”と”人”をつないで、新しい人を呼ぶ祭の日。
ゼロからどんな食材を使って、誰を呼んでするのか考えた。室内の飾りも、イチからつくった。神田川の桜並木が満開になる頃、今まで出会えていなかった人たちを歓迎するために準備をした。


世界でここだけの祭を生みだすために、みんながんばっていた。どんな人や食材が来たのかは長くんの文章に詳しく書いてある。
にぎやかな食材たちは、どうやって集まってきたのか

にぎ食祭は、ただ野菜を展示するだけや、ふつうに料理するだけではいけない。やって来た誰もが思わず「面白い!」と感じられるものでなければならない。
用意する食材は、スーパーで誰でも買えるものではだめだった。


つくったひと、
かんがえたひと
えらんだひと
どこかに「由来」があるものだけを揃えた。


そしたら、たくさんの“すごーい!”が溢れる場になった。
「見る」だけじゃなくて、キッチンの目の前で収穫体験もできるようにした。本物の畑じゃなかったけれど、本物の農家の人が語って聞かせてくれることで、本当の畑の様子をイメージできるように工夫した。


大学生たちが出会った、竹細工職人に教えてもらった方法で作った屋台で、お客さんを呼んだ。スケッチブックで「あなたにとってのにぎやかな食卓はなんですか?」と聞いて回った。

終わってみて思うのは、これがたぶん我楽田工房が初めて“自分たちの神様”を呼ぶことができた日だった、ということだ。

“クラ”の数だけ”サ”はある。
全く同じクローンの桜、ソメイヨシノですらも一本一本ちがう表情を持っている。
ましてやここは、日本で唯一の“クラ”我楽田工房だ。
4月1日は、我楽田工房のサクラが咲いた日だった。

植物が花を咲かせたら、次は実をつくり、次の世代の種を残す。そのために、新しい“共にみらいを創る仲間”が必要だ。

にぎ食祭という花が咲いたのは、終わりではなく始まりの合図だ。

これから、日本中の出会って来た人、新しく出会う人、旅立った人たちと一緒に“100年の価値作り”を始める。 “はじまる”まで長くかかったけれど、ここからが本当のスタートライン。

面白くて、
親しみやすくて、
それでいてすごいこと。

これからどんな仲間と出会えるんだろう。 一緒にどんなみらいを創れるんだろう。
実がなる日をお楽しみに!

にぎやかな食卓祭便り

研究員たちが、にぎやかな食卓祭便りを随時更新します!
おたのしみに!

所長挨拶/高本あやこ
みんなでつくるを実感した。にぎやかな食卓祭舞台裏/高木かおり
都会で味わう収穫体験カタルシス!/齋藤春馬
にぎやかな食材たちは、どうやって集まってきたのか/長広大
商品のストーリーを「見える化」する/谷津孝啓
サクラは“サ”と“クラ”にわけることができる。-にぎ食祭アフター-/齋藤和輝
⑦我楽田工房の結んだ縁が食卓につながった/横山貴敏

我楽田工房には
いろいろな関わり方があります

我楽田工房は、人と地域を繋ぎ、みんなでカタチをつくる場です。誰でも参加できる”楽しい!”イベントを定期的に開催しています。
また、「我楽田長屋」「我楽田工房ギャラリー」の2つの建物はコワーキングスペース、オフィス、イベント、展示会などで利用することもできます。

さらに「くみぐま」事業では、クリエイター・企業・地域の商品PRや企業・地域のPR、イベント活⽤、
地域の職⼈や企業にちなんだ、新しいオリジナル商品の開発などに貢献しています。

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