【レポート】地域の記憶について考える〜福島県「Shirakawa Week」第一弾〜
こんにちは!澤千絵です。
今現在は大学4年生で、ゼミでは地域社会学という学科を専攻しています。
私のテーマ
初投稿ということで、今後の記事の中で扱っていきたいことを語ります。
専攻の地域社会学を学ぶ中で感じているのは、自分が今いる場所やふるさとについて、知ろうとすること、考えたりすることの大切さです。
自分たちの足下を見つめ直すことは、自分自身を知ることにもつながると思うのです。
また、人口減少が進む中で、都市と地方の関係を見つめ直してみる必要もあると思っています。
今後も地域をテーマに、日々学んだこと、体験したことを発信していきます!よろしくお願いします♪
今回はShirakawa Weekレポート第1弾!
さて!今回は、Shirakawa Weekレポート第1弾です!
学生6人で実施したフィールドワークとインタビューの様子をお届けします。
Shirakawa Weekについておさらい
では、ここでShirakawa Weekについておさらいしましょう。
Shirakawa Week(以下SW)とは、福島県白河市で2週間に渡って行われるイベント。
白河のために何かしたい、という県内出身の大学生を中心に運営されています。
今年は8月1日〜14日に開催され、地域の持つ歴史や記憶について再認識するとともに、地域のこれからについて考える良い機会となりました。
フィールドワークに参加!
私が参加させて頂いたのは、バス路線・白棚線沿線を巡るフィールドワーク。
実行委員の学生3人と県外出身の地域社会学のゼミ生3人で、地域を回りながら様々な人にインタビューを行いました。
白棚線とは
白棚線とは、東北本線の白河駅と水郡線の常磐棚倉を結ぶJRバスの路線で、もともとは大正5年に開業した鉄道路線でした。
戦時中に軍事資源としてレールがはがされ、戦後はバス路線に生まれ変わったという異色の経歴を持ちます。
上の写真のように、鉄道の名残を残したカーブが見られます。
ラクラスしらかわ
インタビュー1件目は、「ラクラスしらかわ」事務局長の方です。
ラクラスしらかわとは、白河市を始めとした県南地方に移住、Uターン、あるいは二地域居住(都市を拠点としつつ、週に数回地方で過ごすという暮らし方)を希望している人のための相談窓口。
NPO法人しらかわふるさと回帰支援センターが運営主体で、白河駅近くにある公民館、「マイタウン白河」に拠点を置いています。
事務局長自身が東京と白河の二地域居住を実践しているということで、ご自身の実践についても詳しくお聞きしました。
二地域居住への注目は高まりつつありますが、人口減少社会における新たな暮らしのあり方としても、事務局長の実践は参考になります。
白河市表郷(旧表郷村)・犬神ダム
次は、白河市表郷犬神にある「犬神ダム」を訪問。
昭和46年に竣工した農業用水確保のためのダムで、土を用いて台形状につくった「アースダム」という形態です。
ダムができるまでは、争いが起こるほどの水不足に悩まされていた表郷村。
農業が縮小しつつある今も、犬神ダムは地区の田畑を潤しています。
谷中ノ湯
現在70代の主は、この地域の農家に生まれました。
温泉の開業は昭和40年。あるじの父親が干ばつ対策の井戸を掘ったところ、偶然温泉を発見したんだとか。
ひどかったアトピーも、1回入ればすっかり治ってしまった!なんてエピソードも数多くあるというからびっくりです。
あるじの苦労話、この地域の変遷についてもたくさんお話していただきました。
一見ひっそりとしているのですが、あるじのお話からも地域の歴史を感じられる、とっても良い温泉でした。
おでんの安幸
夜ごはんは、表郷金山にある「おでんの安幸」にて真っ黒なおでん!
出汁がしっかりしみ込んだ、どこか懐かしい味にほっこりしました!
1日目のまとめ
1日目から多種多様なインタビューができ、とっても充実していました!
白河を初めて訪れた私にとっては、どれもがまったく新しい体験。
東京生まれ東京育ちの立場から、他の地域の「記憶」をリアルに体験できるという、貴重なフィールドワークになりました。
また、白河に馴染みのある実行委員にとっても、ふるさとを見つめ直すとっても良い機会になったようです。
普段は意識されることのない、地域の歩みや暮らしを記録していくことの意義を改めて感じたのでした。
レポートは次回に続きます!ではでは!