人とパンで幸せな思いをつむぐ、Tsumugiパン

今回ご紹介するのは、我楽田工房のキッチン利用の常連さん、パン教室・Tsumugi先生です。

我楽田工房では、シェアキッチンを使用してパン教室の開催と、月に一度パンを販売しています。
独学でパンを学び、現在はパン教室も運営するTsumugi先生…。パンにかける情熱、その源とは?

・食べることよりも、作ることが楽しい

 はじめに、Tsumugi先生がパンを作り始めたきっかけを聞いてみました。


ーTsumugi先生:結婚して転勤族になり、地元を離れました。友達もいなくて子どもも小さかったので、家で暇な時間がすごくありました。昔からパンを焼いてみたい願望があって、その暇な時間を使って焼いてみたんです。そしたら思いの外うまく焼けて、すごくうれしかった。それからずっと、パンを焼き続けています。

 

転勤先の和歌山県や兵庫県でパン屋さんをめぐるようになり、みるみるうちに、パンにハマっていったTsumugi先生。なんと独学でパンを勉強したそうです。

ー:Tsumugi先生:田舎で近くに料理教室がなく、図書館でパンに関する本を全部借りて独学で学びました。知らないパンがあるのが嫌で、どうしても知りたいんです。その時からパンに対する情熱は一ミリも減っていないです。

 

小さい頃から何かを作ることが好きだったTsumugiさんは、幼い頃から消しゴムはんこやネイルなど、細かい作業が好きだったそうです。

・パン作りの楽しさを伝えたい

転勤を繰り返しながらパン作りをしてきたTsumugi先生は、プロのシェフのもとでパン作りを学ぶようになりました。そして、ついに自宅でパン教室を始めることに。パン教室を開く理由を伺ってみました。

ーTsumugi先生:パンって、料理と違って毎日作らない、けど、意外と簡単だよってことを伝えたいし、楽しいよってことも伝えたい。パン作りは、時間がかかるもの、大変なものと思われているけど、その思いをいかに拭えるか、本当は意外と簡単で楽しいことを伝えたいです。パンが好きな人じゃなくても、作ることが楽しいことを知ってもらいたいんです。

 Tsugumi先生のモットーは「ママに捧げるパンづくり」。この言葉に込められた想いも聞いてみました。

ーTsumugi先生:ママは子どものため、家族のためにパンを作るっていうのがあるし、子どもはママに作ってもらうと嬉しいんじゃないかなと思います。ママも忙しいからこそ、パン作りがストレス発散になればいいなって思います。作んなきゃいけないってなると辛いから、楽しんで楽に作れるようなレシピを考えています

 簡単だけど美味しいレシピ…販売しているパンとパン教室のレシピは、Tsumugi先生の完全オリジナルです。研究を重ねた一つ一つのレシピには、Tsumugi先生の情熱や想いが詰まっています。

ーTsumugi先生:レシピを考えるときは、いろんなレシピを見るし、気になるものは食べに行きます。美味しいパンに出会うと、再現したくなります。どうやって作ってるのか、自分の中でイメージして、パンの食感を考えることから始まります。自分が想像してる食感にならないとすっごい悔しい。作ってやるって意地があります。だから一つ一つのレシピが可愛くて愛おしいです。一回作ったら忘れません。

・パンを食べて、みんなが幸せになれるように

 Tsumugi先生の好奇心は、止まることはありません。今後は、世界中のパンに注目したパン教室を開くそうです。

ーTsumugi先生:世界のパンをまだまだ知りたい。最近は「世界のパンとご飯を疑似体験」というテーマでパン教室を開いています。今はコロナで現地には行けないけど、パン教室に来て、少しでも気分を味わえてもらえたら楽しいかなって思います。

ーTsumugi先生:そして、簡単なパン作りを広めたいという思いがあります。パン販売を通して、パン教室に来てくれる人を増やしたいです。みんな楽しそうに作って帰るのをみるのと、良かったって思います。ぜひ一緒にパン作りしましょう!

 

「パン作りの楽しさを、多くの人に伝えたい」この想いから試行錯誤を重ね、常にパンと向き合うTsugumi先生の姿は、とても素敵です。レシピ作成の過程やパン教室への思いなどから、Tsumugi先生の情熱を感じることができました。「繋がり」を意識して命名したTsumugi。パンを一緒に作ることで、人とのつながりや楽しい気持ちが紡ぎ出されていきます。そんな体験をしたい人は、是非Tsumugi先生のパン教室を覗いてみてください。

Tsumugiです!

パン教室TsumugiのHPはこちら
                   

【文責】八尋佳歩(やひろ・かほ)
早稲田大学文化構想学部3年。まちづくりや地域活性化に興味があってインターンをしています!子どもや地域の人が気軽に集えるような場所になったらいいなあと思っています。興味があれば、ぜひ訪れてみてください!