繰り返される対話が新しい地域を作る 〜地方出張でわかったこと〜

ボノのインターン生の中野です。
先日、地方創生VIの北陸のフィールド候補地を訪問をしました。
地方創生VIの北陸の候補地は、石川県七尾市、内灘町、福井県あわら市で、今回の北陸出張では、この3つの自治体を訪問し、お話をしてきました。
今回は、地域創生を学ぶ学生から見た地方創生VIについて書いていきたいと思います。

 

◆地方創生VIとは?
地方創生VIは、世界最大の人材サービス会社アデコのグループ会社である株式会社VSNと共に、エンジニアが社会課題を解決するプロジェクトです。
昨年は栃木県矢板市、茨城県鉾田市、島根県美郷町、高知県土佐市、いの町、日高村、鹿児島県薩摩川内市の7つの自治体と連携し行いました。今年後は、上記に加え北海道、東北、北陸、中部、近畿の5つのエリアから1地域ずつ、計12地域で進めていきます。

私がメールを送って、現場が実際にどうなっていくのかを見させてもらいたいと思い、出張に同行させていただきました。
なぜ5エリアあるうちの北陸に私が同行したかというと、2月の中旬から2週間、石川県七尾市に滞在しており、なじみがあったからです。今回の出張も1週間ぶりの北陸でした。

私にとって人生初めての出張で、何を着ていったらいいのか、何をもっていけばいいのか、何をすればいいのか、不安でいっぱいでした。ドキドキしながら新幹線で金沢駅まで行き、ボノ取締役の谷津さんと坂井さんに合流。マスタード色とオレンジ色のニットをそれぞれ着ている二人。いつも通りの二人を見て、改札前でとても安心しました。

 

地域で活動するために必要なこと

市役所につき、担当の課まで行くと、職員の方が会議室まで案内してくださいました。普段、名刺交換をする機会があまりないので、緊張しました。
席に着くと、場の空気が重苦しいまま谷津さんの話が始まります。

Society5.0はサイバー空間とフィジカル空間の融合であり、サイバー空間にいる人たちがフィジカル空間に降りてくることで成り立ちます。地方創生VIでは、その世界の実現に向けた研修を行います。
地域で活動するためには、地域の課題を理解し、住民とともにビジョンを描く必要があります。これには、リーダーシップ能力が求められ、その中でも信頼性獲得力とビジョン構築力が特に求められます。この2つは普段の業務では伸ばすことが難しい能力であり、地方創生VIを通して信頼を獲得したうえで何をしなければならないのかということを住民とともに考えていきます。

書類や去年の取り組みなどを見て、地方創生VIについて理解しているつもりでしたが、改めて聞くと気づくことがたくさん。去年の地方創生VIの話や、他の地域で起こっていることなど、事例を交えて説明をしていて、頭の中でどのようなことが起こるのか想像することができました。
特に県外の大学に進学した子が帰ってきたときに、働きたいと思う仕事・知的労働があるのかというお話に共感しました。私自身が就職で地元に帰ってもしたい仕事がないと最近よく思っていたので、とても響きました。

 

対話から生まれる可能性

谷津さんの話が終わると、職員の方との対話が始まります。
対話をしていると、職員の方からリアルな課題や現状など、訪問する前に調べていたデータなどではわからなかったお話を聞かせていただくことができました。今ある課題だけでなく、地方創生VIを通してフィールドワークをすることで、職員の方も一緒に課題を探していきたいと話していたことが印象的でした。
VSNのエンジニアさんが地域に入るとなると、どこか人任せになってしまうような気もしますが、職員の方からこのような話を聞くことができ、対話することの大切さを実感できました。また、地方創生VIがエンジニアの成長につながるのと同じように、地域住民や行政職員の意識を変え、リテラシーの向上につながると思いました。

自治体だけでなく、七尾街づくりセンターにも訪問させてもらいました。お話をさせてもらった3人中2人が私の知り合いの方で、普段とは違う表情に緊張しました。行政よりも地域に入っているからこそわかる地域の現状や課題を教えていただき、地域に行政以外にも協力してくださる人たちがいることは心強く感じました。

 


 

初めて出張に同行してみて

打ち合わせの始めは、酸素が薄いような息苦しい状態が続きました。なぜ、息苦しいかというと、話を聞いてくれる相手の方の警戒心がひしひしと伝わってくるからです。
今回の出張で感じたことは、どれだけ相手に共感してもらい、巻き込めるかどうかが重要になってくると感じました。
共感とは、どれだけ相手と同じ将来像(地方創生VIを行うことで地域がどのような状態になるか)を描くことができるかだと思います。それを実現するには、提案する側が1番ワクワクしていて、自信があるかということも大事になってくるのではないかと感じました。

私が送った1通のメールから、地域とボノにつながりができ、そこから対話を繰り返しながら形になっていく。私が送ったメールがどのように広がっていくのかを今回の出張で見て、体感することができました。
1日目の夜に谷津さんが「テレアポ大好きなんだよね!電話の向こう側にこれから一緒に仕事できる人がいると思うとワクワクする!」と言っていて、私はメールを送ることで、送らなければ出会えなかった人と一緒に価値をつくるきっかけを作っているとポジティブに捉えることができました。

 

私と地方創生VI

私が、地方創生VIにどのような形で関わらせてもらうか、まだわかりません。
地域でエンジニアが課題解決をするということのイメージを膨らますために、VSNの方と対話できるようになるためにもまず、ITパスポートの資格の勉強をして、ITに関する基礎的な知識を蓄えたいと思いました。

都会には最先端のものが集まり、地方は遅れているというようなイメージが定着しています。今回の地方創生VIのような取り組みが増えることで、地方に行き、最先端の技術や考え方を勉強する。そのような今までとは逆の仕組みができ、東京一極集中の是正につながるのではないか。

そんな社会をつくる一歩に関わっていると思うと、とてもワクワクしています。

ライター

Writer

中野美優

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