DIYできる「木のキッチン」、いよいよ全国デビュー?! 木のキッチンイベント【前編】

祝★木のキッチン全国デビュー? 8月28日(金) みんなでDIYできる「木のキッチン」体験イベント
昨年夏にみんなのDIYによって作りだした我楽田工房。
完成から数ヶ月経った秋頃、あるプロジェクトが浮上しました。

我楽田工房をもっともっと人が集まる場所にしたい!
→そうだ!おいしいものがあれば人は集まるはず!
→キッチンを導入しよう!
→どうせなら自分たちで作ってみたい!

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えー、そんなバカな…と言われそうなわがままを叶えてくれたのは、長野県松本市で木のキッチンをプロデュースしている「スタジオママル [icon-blank]」の浦野さんでした。

木のキッチンができるまでをこちらで紹介しています!

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そんなこんなで今年3月、ご近所の方や友人、取引先などいろいろな方の力をお借りして出来上がった我楽田工房の木のキッチン。
イベントの際には各地から人が集まって料理する場となり、
初めて会った人もすぐに打ち解けさせてしまうという力を発揮してきました。

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そして今、このDIYできる「コミュニティキッチン」がいろいろな場所で生まれようとしています!
キッチンDIYに参加してくれた2組の仲間が、それぞれの地元でオリジナルのキッチンを作ることになったのです。
どうやらそれぞれに面白い計画があるようで…
せっかくなのでその構想について教えてもらい、みんなでコミュニティキッチンについて語り合おう!ということでイベントが開催されました!

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ゲスト紹介

今回のゲスト、まずはもちろんスタジオママルの浦野さん。
続いて地元でコミュニティキッチンの計画を立てている
文京区「さきちゃんち」の及川敬子さん、
福島県白河市「EMANON」の青砥和希さん。

こちらのお二人、我楽田工房のキッチンDIYに参加したことがきっかけでコミュニティキッチンを作ることになったのです!
プロデュースするのはもちろん浦野さん。
と、いうことでイベントの前にまずは打ち合わせ。

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真剣な表情です。

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いよいよイベント開催へ!2部構成の今回、前半はコミュニティキッチンについて語り合い、後半は福島の食を料理して思いっきり楽しむ「キッチン体験」。

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前半のおつまみ用に、青砥さんが福島の各地で集めてきてくれた野菜たちをスティックに。

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そしてかんぱーい!本題に入る前に乾杯しちゃうのが我楽田工房のスタイル…笑

コミュニティキッチンについて語り合う会、スタート!

ここで前半、コミュニティキッチンについて語りあう会が始まりました!

スタジオママル・浦野伸也さん

まずはスタジオママルの浦野さんから、これまで浦野さんがプロデュースしてきたキッチンのこと、
我楽田工房の木のキッチン企画が持ち上がったときのことなどなどをお話してもらいました。

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これまでにも、外へ持ち運んでみんなで料理が楽しめるものなど、ユニークなキッチンを作ってきた浦野さん。
昨年開催した「おそとDEキッチン」というイベントでは、青空の下キッチンを組み立て、子どもから大人まで多くの人たちと一緒に料理を楽しんだそう。

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しかし、自分たちでキッチンをつくってみたい!と熱望されたのにはさすがにびっくり。
でもやってみると意外とできちゃったんですよね〜、とご本人も思わぬ新境地に感慨深げな様子。

さきちゃんち・及川敬子さん

お次は文京区小石川で子どもたちのためのコミュニティスペース・「さきちゃんち」を運営している及川敬子さんからお話。

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かつて事務所として使われていたスペースが、オーナーさんと地域の有志数名の出会いによって子どもたちが集えるスペースに生まれ変わったんだそう。
名前の由来は、旧町名の「戸崎町(とさきちょう)」。「お友達の家に遊びに行くような感覚」を大事にした空間にぴったりな名前ですね。
今年4月からプレオープンし、親子サロン、絵本の読み聞かせ、ワークショップなど親子が楽しめる様々なイベントを開催し、9月には本格オープンを迎えました。

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そんなさきちゃんちにもオリジナルキッチンが誕生!
その名も「どこでもキッチン」で、組み立て式・持ち運び可能!形も自由自在!なキッチンを子どもたちと一緒にDIYするという素敵な企画が生まれました。

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このイベントの時点では計画中の段階でしたが、先月10月17日には我楽田工房と同様にDIYイベントを実施!
ユニークで広々と使えるキッチンを、総勢35名でつくりあげたそうです。

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キッチンDIYイベントの様子

来週には荒川土手で、親子で楽しめるカレーパーティーを開催予定!今後、木のキッチンがどんな素敵な出会いを生み出すのかますます楽しみですね。

完成した「どこでもキッチン」

近年では少なくなりつつある、子どもたちが思いっきり楽しめる遊び場。
地域の人みんなで子どもを見守る、そんな優しいまちづくりの拠点となっていくことでしょう!

さきちゃんちについては、ぜひこちらもご覧になってみてください。
「あそぶ。まなぶ。くつろぐ。子どもがつどうまちのLDK『さきちゃんち』オープン」

コミュニティカフェ「EMANON」青砥和希さん

最後に、福島県白河市で若者が集えるコミュニティカフェ「EMANON」を準備している青砥和希さんからお話。

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私・澤の大学時代の先輩で、福島県南に位置する矢祭町出身の青砥さん。
県南地域には大学がなく、地元の若者が地元のことをよく知らないまま進学・就職を機に他出してしまっているという現状に問題意識を持ってきました。

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そんな青砥さんが数年前から関わってきたのが、夏休みイベント「Shirakawa Week」。
県南地域出身の学生が実行委員となって、地元を見つめ直し、地域外で学んだことを地元に還元することをテーマに、シンポジウムやワークショップ、フィールドワークなどを開催してきました。

Shirakawa WeekのWebサイト

この取り組みをもっと日常的なものにしたい、若者が集えるコミュニティをつくりたい、という思いから始まったのがカフェ「EMANON」構想!

中心市街地の空き家を自分たちの手でリノベーションし、運営も自分たちで行いながら学びあい、集う拠点となることを目指しています。

スクリーンショット 2015-11-06 16.36.27EMANON Webサイトより

このコンセプトにみんなでDIYできる「木のキッチン」はぴったり。
地元産の木材を使い、みんなの手でつくれるキッチンを浦野さんと企画中です。

ここでお三方による発表が終了!
後半は実際に木のキッチンを体験してみよう!ということで、青砥さんが県南地域を駆け巡って集めてきた食材を使ってお料理!
地元産・自慢の食材たちを意気揚々と紹介しています↓

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それにしても、ちょっとした思いつきで始まった木のキッチンが、このように様々な広がりを見せていくとは思ってもみませんでした。
木のキッチンは多くの人を集め、多くの人をつなげる可能性を秘めているということが改めて実感できました。

次回はこちらのイベントの後編の様子をお届けします!