ギャラリーで「かいだミュージアム」を開催しました!
こんにちは!さすらいのチイです。
我楽田工房を改装してオープンした「我楽田工房ギャラリー」。
ここは、クリエイターの実績や新たなチャレンジを、ファンとの交流イベントやアート展示などの形にして発表するための空間です。
第二弾の企画として、設立10周年を迎えるカイダ建築設計事務所 一級建築設計事務所の代表である海田修平さんとコラボレーションし、「かいだミュージアム」を開催しました。
今回は、イベントレポートをお届けします!
▼「かいだミュージアム」
建築家以外にも多くの顔を持つ海田さんによる、ミュージアム展。
なぜギャラリーなのにミュージアムと名付けたのでしょうか?
謎解きのために、百聞は一見にしかず。まずはご覧ください。
それでは早速、ギャラリーの中を時計回りにご紹介していきます。
まずは、くみぐま(海田モデル)から!
くみぐまの頭上と写真右手にあるのは、それぞれボディにプリントされている図面とその模型。
「建築家が手を動かして作るのは図面と模型だけである。」というコンセプトの元、模型材料を使ったくみぐまです。
水色の手足には透明な肉球がデザインされていて、建築家のさりげないこだわりを感じさせます。
くみぐまの右隣には、わくわくするような素材を発見し発信するプロジェクト「海田商店」の商品が置かれていました。
この写真は、杉の木の「耳」と呼ばれるもの。丸太から四角い柱や梁を切り出す際に、余ってしまう部分です。
この他に、碁石の材料となる黒石から碁石を抜いた後の「抜石」や、陶芸で窯焼きする際、焼き物を重ならないよう数段に積むための「さや」など、なかなかお目にかかることのない商品なども!
ふつう価値のないとされるものが実は面白い素材なのでは?何か使い道がないかな?と考えさせられる、ニッチですが目を引くコーナーでした。
正面に展示されていたのは、「カイダ建築設計事務所」10周年記念の作品集。
これまで手がけた住宅建築を写真パネルにしてお洒落に並べ、元の設計図も見ることができました。
各建築の紹介パネルには、どんな想いでデザインしたかを海田さん本人が解説されていて、実際に見に行ったかのような気分にもなれちゃいます。
ところで、ギャラリーの中央に置いてある3つの丸太。
一見無造作にポツンと置いてありますが、以前ミエケンジンカイで美術展を開いた時に使ったものだそうで、虫や湿気の影響が出ないように燻して乾燥させてあるものです。
もちろんこれに座れば、ゆっくりギャラリーを楽しむこともできます。
(ちなみにこのレポートもこの丸太に座りながら書いています……)
(ちなみに丸太ってめちゃ重いので、1人で運ぶと背中痛めます。あなたも気をつけてくださいね……)
右の壁面には、海田さんがデザインした木造建築の大きいパネル写真が。
これは正面に展示されていた住宅建築の写真を拡大したものです。
壁一面の大きな写真になってくると、なんだかトリックアートみたいでした。
他にも、三重県出身の建築家ユニット「ミエケンジンカイ」や、神田川の地域のお祭り「アートブロッサム」など、海田さんの関わる地域活動も展示されていました。
……いかがでしたでしょうか?
今回のギャラリー展では、海田さんのこれまで10年の活動すべてを、ギャラリーという1つの土俵に丸ごと並べてみました。
人は誰でも、意外といろんな活動をしていて、いろんな側面を持っているものです。知られていないだけで。
海田さんの場合は、建築以外にも、地域活動に取り組んだり、海田商店という新しい取り組みにも挑戦したりしています。
たくさんの活動を一度に伝えることは難しいですが、だからこそ広く空間を使い、何でもある博物館のような展示会を開こうという意味で、ミュージアムと名付けたのです。
こうした個人にスポットを当てる空間を、今後も作っていきたいと思います。
ご来場のみなさま、ありがとうございました!