助成金申請のポイントは?トヨタ財団「国内助成プログラム」説明会に参加してきました!【後編】

こんにちは、広報担当・澤です。今日は前回に引き続き、9月5日に行われたトヨタ財団・国内助成プログラム説明会レポート【後編】をお届けします!

前回は、公益財団法人トヨタ財団 の加藤剛さんより助成金についての説明、助成事例として東京都青梅市で林業をテーマにプロジェクトに取り組む和田富士子さんと、群馬県桐生市「ままのWAきりゅう」の星野麻実さんのお話をご紹介しました。

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前回の記事

財団×ゲスト×参加者のクロストーク

後半は、参加者からの質問をもとにスピーカー3人によるトークを実施。
あらかじめ参加者の方から質問を集め、進行役の我楽田工房・谷津がゲストの方からお話を引き出しながら進行を務めました!

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まずは、企画書がどのようなことを求めているのか、加藤さんから解説。

加藤:昨年も同様のことを求めてはいましたが、助成後の成果や長期的なビジョンが描けているかを重視しています。
それぞれ活動レベルで思いはあると思いますが、そもそも何がやりたいのか、原点に立ち戻って中長期ビジョンを持つことが重要かなと思います。
もちろん、活動の中で変化が出てくる部分もあるかと思うので、アプローチを変えることは可能です。

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谷津:長期ビジョンはどういう風に立てていったんでしょうか?

和田:なかなか難しいですよね。林業が先細る中で、夢も見づらいですし。
最初の企画書は「林業をどうすべきか」に偏っているという指摘を受けたのですが、代表者本人のやりたいことを中心に、林業の未来が地域の未来につながるという中期ビジョンを立てました。

チーム体制、チームビルディング

谷津:なるほど。林業の振興が地域にどういう影響を及ぼすかを考えたわけですね。チームはどのような人たちで構成されているんですか?

和田:最初は林業という産業そのものに関心のある、都会の若者側発信だったんです。しかし、目指すところは地域に対して何ができるのかだったので、地域に中心人物がいるべきだろうと。
そこで林家の代表者との出会いがあって、その方の周りで林業者以外にも「地域で何かしたい」と思っている人たちがいることに気づいたんです。
同じ思いを持った仲間が実は近くにいたということに、この活動を通して初めて気がついたという感じですね。

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星野:ままのWAきりゅうでは、実働部隊に加えて、起業に関するサポートをしてくれる税理士や会計士などの専門家、仕事を仲介してくれるパートナー企業や、コアメンバー以外で企画やライティングに関わってくれる人たちで成り立っています。
パートナーさんは主に東京にいるメンバーが営業をかけて開拓しました。

谷津:まさにさっきポイントとして挙げられていたように、多様なセクターが参加しているんですね。
どういう人につながりたいか、明確に決めていたのですか?また、つながりたい人には、どうやってつながっていったんですか?

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星野:最初は明確には決まっていませんでしたが、まずは代表者が地元の有力者につながることを徹底しました。そういう情報は、地元メディアを見て収集するんです。
飲み会に積極的に参加したり、商工会や協議会に地道にアタックしたり…最初につながった人に紹介してもらううちに、どんどんつながりを見つけていきました。

谷津:地道な活動が功を奏したんですね!素晴らしい。
さて、お2人とも、きちんと地域の課題に向き合った上でプロジェクトを立てていますよね。課題の明確化のためにやったことはありますか?

地域の課題と資源を把握すること

和田:全く初めてのエリアだったので、まずは自治会長に気に入ってもらおうと。笑
そしてその周りの方々も含めしっかりヒアリングをしました。
でも、ずっとその地域の中で生きてきた人から引き出すのが難しい部分もあって、若い人の方が明確な課題意識をもっていたりもする。
そういった、父と息子がそれぞれ感じる地域の課題のギャップを吸い上げていく作業をやっていました。

星野:私も同じで、とにかく人に会って話を聞く、質問を投げかける。そして目に見えているもの、危機感を持ったものから手をつけていくという形で取り組んできました。

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加藤:「地域の課題」に関連して、「その地域で取り組む必要性が明確になっていなければならないのか」という質問もいただいています。
課題も資源も含め、その地域のことをどれだけ理解できているかを見ていますね。それがプロジェクトの理解にもつながってくると思うので。
また、地域の課題を、エリアを絞った上で具体的に調べたり、人と議論したりしているかがポイントです。

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谷津:つながりを作って、その上で地域の課題と資源をきちんと把握する。
そうするとやはり、実施体制がきちんと整ってからの申請が望ましいのでしょうか?

加藤:そうですね。助成がおりてから、すぐに走り出せるくらいの準備は整えていてほしいかなと思います。
和田さんの事例は、申請時点では成木でのつながりはまだまだ薄かったのですが、地域のキーパーソンとして代表者もいましたし。
でも、それだけが採択のポイントになるわけではないので、まずは申請を出してみたらいいのではないでしょうか。

谷津:迷っている方も、まずは申請をしてみると現状の整理ができる良いきっかけになりそうですね。
星野さんは、1年を振り返ってみていかがですか。

昨年1年を振り返ってー2年という助成期間

星野:立ち上げた当初は思いが先行していて。国の予算や補助金って、基本的に期間が1年のものが多いので、2年の助成はありがたいです。
1年目の経験を次年度に活かせますし、どうしてもいきあたりばったりになってしまうこともありますから。

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谷津:もっと長期的に助成してもらえないのですか、という質問もありますね。

加藤:個人的には3年くらい…とは思っているのですが、現状は2年ですね。しかし、「検証・提言」という枠も別にあって、活動の振り返りやシンポジウム開催、書籍販売という形で使えます。

谷津:2年という貴重な期間を生かして、継続的な仕組みを作ることができれば良いですね。
もっと質問したい方もいらっしゃるかと思いますが、お時間が来てしまったので一旦トークを終了します。
ゲストのお2人、加藤さん、ありがとうございました!

最後に

多くの気づきやヒントに満ち溢れていた今回の説明会!
助成金申請にあたってのポイントはもちろん、地域において持続可能な取り組みにしていくためには何が必要なのか、改めて考えさせられる機会となりました。
申請を考え中の方や、地域活動に取り組む方にとって、みなさんのお話はとても参考になったのではないでしょうか。

ゲストのお2人も実は悩みながら活動されていて、でもポイントはしっかり押さえているという点が印象に残りました。
今回の説明会が、地域社会の未来をつくる新しい取り組みを生み出すきっかけになれば良いですね!

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