【福島県矢祭町】第1回研修 |オンライン地域おこし協力隊着任後研修
我楽田工房では、これまで様々な地域で、隊員が地域の中で継続的に活動していくためのサポートを行ってきました。
福島県矢祭町では、応募者の募集支援から関わってきました。今回は、矢祭町に着任した5名の地域おこし協力隊の着任後研修をオンラインで開催したので、そちらの様子をレポートします!
研修をきっかけにはじめるオンライン
今回は、オンラインで研修を行うということで、矢祭町の皆さんには、オンラインのための環境づくりも並行して行ってもらいました。去年まではオンラインミーティングなんて…という反応だった役場の職員のみなさんも、このタイミングで各自一人一台づつカメラ付きPCを導入し、職員の方も協力隊の方もみんなでzoomを使ってオンライン研修をスタートすることができました。
初めは、zoomのカメラ設定やチャット機能、マイクの設定に戸惑いもありましたが、こちらでフォローをいれながら、皆さんとお話しをするうちに、だんだんと慣れていきました。オンラインでの交流やスキルは、リモートやオンラインイベントが盛んになっている今の時代に確実に必要になっていきます。この研修を機に、オンラインに触れて、今後地域で何かをはじめる為のスキルとして活かしていってほしいと思います。
全員の環境が整ったところで、講師の谷津がスライドを画面共有して、研修を始めました。
▲谷津 孝啓
ボノ株式会社 取締役COO
1983年宮城県仙台市生まれ。コミュニティデザイナー。2014年に東京都文京区にコミュニティスペース我楽田工房を立ち上げ、都市と農村を繋ぎ新たな価値を生み出す活動を開始。Society5.0の実現に向けて人口減少・高齢化社会の課題解決をテーマとした企業研修プログラム「Social Challenger」をプロデュース。現在、全国の12エリアで活動を展開中
地域づくりで大切なことを学ぼう
研修では、地域づくり活動の基本的な考え方について必要な3要素を学びました。その3要素とは、目標設定・計画作成・関係づくりの3つです。重要なのは自分1人が頑張っても成果には繋がらない、ということです。今回の協力隊は、ゲストハウスの立ち上げをテーマに集まっていますが、ゲストハウスというのは手段であり、地域の中でもゲストハウスの解釈は人それぞれなので、「地域の人がしたいことは何か」を把握し、そこからどんなゲストハウスにするかを導いていくことが大切です。協力隊員の思いを形にしていくためにも、地域の人たちが一緒に動いてくれるような関係性を作っていくことが重要だということを中心にお話をさせていただきました。
研修も半ばに差し掛かり、職員の方からは「研修の講義で出てきた、地域ではまずやってみるということが重要というところがとても共感できた」など、実際に矢祭町で起きた事例なども交えた声もいただきました。隊員の方からは「今自分が出来ている事、出来ていない事、疑問」などのそれぞれ現状や考えをシェアしてもらいました。
この研修を職員の方も、隊員の方も一緒に受講することができたことで、「地域での関係づくり」「事業計画や活動資金について」「隊員の皆さんの考え」など、しっかりと隊員と職員みんなで目線あわせをすることができました。
未来のための事業計画
後半のワークは、事業計画シートの書き方やコンセプトの捉え方についてシェアをして、前半で学んだ要素を活かしながら事業計画を作成してもらいました。ここではズームの「ブレイクアウトルーム」機能をつかって、個別にミーティングルームを分けて、各自ワークをしました。
事業計画をつくる上で、「誰のどんな未来をつくるか」と「なぜそれを自分がやるのか」いうことを考えて作成することが大切です。矢祭町の活性化をするために、具体的な人を思い浮かべて、その上で自分自身がこれまでやってきた事に紐づけた計画になっていくと、説得力のある計画になっていきます。
講師がそれぞれの隊員のミーティングルームを渡り、事業計画の進捗状況や疑問などをフォローしながら、各自事業計画をまとめました。ワークでは時間に限りがあるので、今回は出来たところまでの事業計画をみんなでシェアして、今日の研修は終了しました。
様々な地域のサポートを行なっています
我楽田工房では、自治体向けに地域おこし協力隊の着任研修や起業支援、着任前インターンシップなどを企画・運営しています。
ご興味のある方は下記までお問い合わせください。
福島県矢祭町 地域おこし協力隊サポート