インターン生とともに、ウェブリテラシーの波に飲まれた一日

ウェブリテラシーを問われる時代に苦悩する昭和世代
プログラミングの授業はもはや必須、ウェブサイトが作れればどこにいても仕事が入ってくると言われる昨今。それほどウェブが重視されている世の中ですが、誰しもウェブサイト製作ができるわけではありません。

私も製作が苦手なうちの一人。中学生の頃からHTMLは触っており、その当時は最先端にいたのですが、昭和世代の最先端は平成世代の当たり前と化しており(※大学でHTMLくらいはみんな習いますよ、というインターン生達の言葉による)

もはや日進月歩のテクノロジーの進化について行けず、気付けば、かつて身につけた知識などはいつの間にか化石になっていたのでした…。

しかしウェブ編集・ライター職で食べて行くには、この大きな波を乗り越えねばなりません。サーファーだって最初は波に飲まれて飲まれて、それでも立ち向かった先に新しい景色が見えるらしいではないですか。

昭和な私も、平成っこ(私以外のライターは平成生まれです)の力を借りずに、ちゃんと世代の大きな波を乗り越えられるはず。いえ、乗り越えなければならないのです。

そして試行錯誤の一日が始まった

※参考画像

※参考画像

ウェブライターの大先輩であるSさん(平成っこ)が出張先の長野で木こりに変身していてなかなか帰ってこないので(代休です)、可哀想なインターン生の貴重な時間は、入社半月の私に託されることになりました。

インターンに来た彼女はライターインターン第1期生、がっかりさせるわけにはいきません。シレッと彼女の課題を確認し、ウェブ上に彼女の記事を投稿してもらうべく、当社公式ウェブサイトの編集画面を開きます。

しかしもう既にわからない。

当社には管理しているウェブサイトが複数あり、今までは他方のウェブサイトに集中して編集・管理していたため、もう一方の使い方が分からないのです。使い方は基本的に同じはずなのですが、ちょっとしたトラブルが出てきてしまい、もう既に脳内パニック。

「いちばんやさしい」と豪語する解説書を心の支えに今日を乗り切るつもりでしたが投稿画面という最も簡単な段階の初歩的過ぎる質問には、どんなにやさしい解説書でもページを裂いてはくれないのです…完全に昭和の出遅れ感満載です。

SEOの知識はこれっぽっちもない

SEO

困っています。ええ、困っています。
HTMLの知識が中途半端にあるので訊かれたら教えますが、SEO対策についてのタグに関しては、質問されても答えられません。

というか最近、何でもかんでも英語の頭文字を取って略しすぎやしませんか?

以前、転職活動中に「OEMってわかる?」と始まり、仕事を開始するときには「OJTで進めるから、心配しないで」と言われ、不安だらけのスタートを切った記憶があります。

これについていける昭和世代の女性がBAILAやMARISOLなどの女性誌よろしくキラキラと輝く素敵なキャリアウーマンとなるのでしょうか…体重だけが成長をやめない昭和アラサーの哀しさが胸に込み上げてきます…

なんでこんなにキラキラしたリア充かつアルファベットに強い女性達はSNSに美味しいランチや女子飲み会の写真をアップしているのにスリムな体型を維持しているのでしょう…

・・・おっと、話が逸れました。

救世主、Mくん登場

M氏

しかし事態は急展開を迎えました。
隣でスーツを来て請求書を作っている青年・Mくん、実はwordpressを勉強したことがあるというではないですか!

インターン生と私は藁にもすがる思いでMくんに助けを求めます。彼は現代の新常識(?)「困ったらググる」という手に出ました。

その手があったか!

そりゃそうです。本で分からなければ、手取り足取り教えてくれる親切な方のページを覗きに行けば良いのです。

Mくんが送ってくれた参考すべきリンク先の「SEOの基本中の基本!」と銘打たれた、分かりやすすぎるタイトルに期待が高まります。

結局わからずじまい

私より先に読んでいたインターン生は早速「あーわかりやすい!!」と感動した様子。この飲み込みの早さに大学生のフレッシュさを感じます。

うんうん、なるほど、と情報の海をスイスイと泳いでいく大学生を、新人類を見るかのごとく眺めたあと、私もそのページに目を移すことにしました。そこには

タイトルタグとメタディスクリプションがどうの・・・

チューニングがどうの・・・

検索クエリが…CTRがゴニョゴニョ…

あれ、こうだと思ったのに、結局うまくいかない…

結局、Mくんもインターン生も、もちろん昭和の私もお手上げだったのでした。

やっぱり、Sさん、帰ってきて〜!!!!

サーファーもインストラクターがいてなんぼ

サーフィン

結局、平成っこのMくんの検索力、インターン生の素地と理解力を以てしても叶わなかったウェブリテラシーの深さ。
そういえばサーファーも最初から波に乗れるわけではなく、サーフ教室に入ったり、周りのサーファーの様子を見るのだそうです。

そりゃそうだよね、むずかしいものほど、何かをつくる前に調べ上げたり、教室に通ったりしてウェブリテラシーを高めるのだもの。

やっぱり、ちゃんとゆっくりひとつずつ勉強しながら、どうしてもわからないことは先輩にOJTしてもらって、と、段階を踏まなければね。

インターンの子と一緒に、波に飲まれて初心に戻った一日でした。はあ、長かった〜!