ギャラリーで「グラフィックレコーディングで、新しいことやってみる会 〜マンガ編〜」を開催しました!

こんにちは!さすらいのチイです。
突然ですが、グラフィックレコーディングって聞いたことありますか?

それは、ペンと模造紙でリアルタイムに対話を可視化させ、考えを共有するための手法です。
グラフィックレコーディングをすることで、簡単に言うと、イラスト付きのわかりやすい議事録が作れます。

例えばミーティングの際に用いると、話を進めやすかったり場が温まったりするため、企業・民間問わず様々な場所で活用されています。専門に扱う企業があるだけでなく、大企業にもグラフィッカーとして活躍している方がいるほど。

それだけホットな分野なら、なんかもっと面白いこと出来るんじゃないの?

 
ふつう「議事録」として表現されるグラフィックレコーディングで、「マンガ」という新しい表現に挑戦したらどうなるんだろう?
 

と妄想がふくらみ、早速イベントやってみたのでレポートしてみたいと思います。
届け、グラレコの無限の可能性。

この記事を読み終えたあなたは、きっとグラレコの魅力にとりつかれ、太ペンを両手の指に挟み「ファシグラ持ち〜〜!」と叫びたくなるはず!

 


 

▼グラレコってなに?

グラフィックレコーディング、通称グラレコ。

ペンと模造紙でリアルタイムに対話を可視化してくれる、記録と振り返りのためのツールです。

レコーディングという名の示す通り、もちろん記録ツールですが、あえて振り返りとも言いました。
その理由は、そもそも記録する目的が「対話を進行させるために情報を可視化すること」だからです。

 
 

 
 
グラフィックが色彩豊かで華やかなために、ちょっとオシャレな議事録と思われることもありますが、それはグラレコの本領ではありません。
記録することで、例えば十分に話されていないトピックや意見のズレを明らかにし、言葉には直接でてこない情報も含めて可視化します。そして次に話すべき論点や視点を示すことで参加者の振り返りを促す。これがグラレコの目的なのです。

今回のマンガという切り口でも、この目的を踏まえて、ただグラレコでマンガ描いて終わり!にはしたくありませんでした。
つまり、マンガを描くことで次の何かに繋がらないと、グラレコの意味がない。

では果たしてどんなことをやったのでしょうか?

前置きはこの辺で、グラレコの新たな可能性を考えるイベント、中身を見てみましょう!

 
 

▼トーク&グラレコで、マンガが出来る!?

 

 
今回ゲストのグラフィッカーとしてお呼びしたのは、あるがゆうさん。
グラレコ歴2年目、卒論でグラフィックレコーディングを扱い、半年間に(大小含め)100回以上人前で描いてきたという歴戦の猛者です。

……という紹介をする前から、早速書き始めています。ペンが速い!

 

 
Ready go!!!と言う間も無く、気がつけばどんどん絵になっていきます。ことばを絵本の形で通訳してくれているような感じ。
ちょっと説明にまとまりなかったかな?と思う話も、わかりやすくグラフィックに落とし込んでくれる……これを包容力と呼ぶのでしょう。話すのが苦手な人でも、きっと安心して話せるだろうなあ。

 

 
今回やったことを一言で表すと、「トーク&グラレコ」。

参加者は1人5分ずつトークテーマに沿ってエピソードを話します。
話終えたら他の参加者からの感想や質問などツッコミタイム。

この間、グラフィッカーのあるがさんにはグラレコで書き続けてもらい、ツッコミがひと段落したら出来上がった“書き物”をみんなで眺めてみよう!マンガっぽく見えないかな?というイベントです。

 

 
選んだトークテーマは、「思い出」。

ネタに困ったときのために、親友との思い出や子どもの頃の思い出などサンプルをいくつかあげていますが、あくまで大事なのは話しやすさ。そのため、それぞれの思い出について自由に語ってOKにしました。

 

 
と、こんな感じでやることを説明しているうちに、最初の模造紙がもう書きあがってしまいました!
ただ喋っているだけなのに、自分の考えがスッキリまとまっていく感覚。

 
ちなみにカラフルなこの色は、左手に搭載した6本の色ペンで繰り出しています。
片手にどうやってたくさんのペンを持っているかと言うと……

 

 
みよ、これがバルログ持ちならぬファシグラ持ちだ!
色彩のイメージも考えながら、情報のまとまりごとに色分けをしていきます。

ちなみにブレブレなのは被写体の躍動感を表現したかったのではなく、撮影者の技術の問題です。罵ってください。

 
 

▼ここからいよいよ本番!

 

 
トップバッターは我楽田の誇るサブカルオタク、春馬さん。
「バルログ持ちは日課」と自信満々?な彼には、初恋の思い出のエピソードを話してもらいました。きっと甘酸っぱくて切なくて世界の中心で叫びたくなるような素敵な話をしてくれることでしょう!

出来上がったものがこちら!

 

 
初恋の思い出のはずが、甘酸っぱいというよりほろ苦い、切ないというより悩ましいエピソード。

内容はともかく、ものの10分で半面をカラフルに埋め尽くされた模造紙を見て、おおー!と歓声が上がります。
マンガっぽさは……どうでしょう、思ったより無いかもしれません。

 

 
続いて、みんなで振り返りの時間。

模造紙を見ながら、この時どんなこと思ってたの?とか、なんでこの時こうしたの?とかを聞きながら、全員でエピソードをさらに深めていきます。

あるがさんにもグラフィッカーとして、話の中から書き出すポイントの選び方、書くときに気をつけていること、色の選び方などなど、裏話を存分に話してもらいました。
聞きながら書くという技はシンプルですが、本当に奥が深い……。

 
例えば、グラフィックレコーディングには、いくつか似た概念があるという話。
近い呼び名だと、ファシリテーショングラフィック、グラフィックファシリテーションなどがあります。
それぞれ微妙にニュアンスが違い、人により定義は異なりますが、ファシリテーションは場を主体的に導く意味合いが強く、レコーディングは裏方として議論に参加せずもくもくと書くようです(詳細はぜひ調べてください)。

同じように見える方法でも、ルーツをきちんと紐解いていくと色々な違いがあるものですね。

 

 
この後も、全部で5人分のトークを書いてもらいました。
一人ひとりのエピソードがどんどんグラフィックになっていく様は、まさに圧巻!

 

 
最終的に4枚の模造紙にストーリーが描き込まれ、イベント終了!

ものがアウトプットとして残るので、話をいつでも振り返ることができるし、満足感の余韻もじんわりと続きます。

ほとんどぶっ続けでしたが、グラフィッカーは右脳も左脳もフル稼働するためかなり体力を消耗するそうです。
あるがゆうさん、本当にありがとうございました。

そしてこの後も、夜が更けるまで懇親会が続くのでした……。

 


 

▼グラレコには「ストーリーを紡ぐ力」がある

冒頭で、グラレコのことを「ペンと模造紙でリアルタイムに対話を可視化してくれる、記録と振り返りのためのツール」だと言いました。
しかし今回のイベントで試したかったことは、グラレコには記録と振り返りを通して「ストーリーを紡ぐ力」があるのではないか、ということ。

ストーリーを文章で表すと小説になりますし、絵で表すとマンガになります。
ただのメモとは違いグラレコにこの力があるとすれば、マンガができるはずだから試してみようという発想から企画が生まれたのです。

 

 
トーク&グラレコが生み出したのは、各自の人生を連続写真のように切り出したストーリーでした。
ネタとしての思い出も、今だからこそ振り返りたい思い出も、忘れられない思い出も、すべて語り手の中に眠る人生の1ページ。思い出をマンガのようなストーリーに変換する今回の挑戦は、人生をマンガ化する取り組みとも言えるでしょう。

何度読み返しても新たな発見があるマンガのように、それぞれの人生もまた気づきの絶えない過去としてずっと存在し続けるのだから何度でも振り返ればいいじゃないかと、グラレコが教えてくれた気がします。

 
議事録として振り返りを促すことの他にも、ストーリーを紡ぐことで学びを深めたり遊びにつなげたり、もっと色々な可能性が秘められていそうなグラフィックレコーディング。

その醍醐味は、じーーっくりと読み返す終わりの時間にあるのかもしれません。

 


 

イベント会場となった「我楽田工房ギャラリー」は、クリエイターの活動や新たなチャレンジを、ファンとの交流イベントやアート展示などの形にして発表するための空間です。

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一緒に“楽しい”を作りましょう!

▼我楽田工房のレンタルスペースはこちら
http://garakuta.tokyo/space

 
……余談。
やってみて気づきましたが、マンガよりも絵本の方が近いかなとは思いました。
(鳥獣戯画のようにワンシーンを描く形でもなく、世のマンガのようにコマ割りにしたがって話が進む形でもないので)

次回は〜絵本編〜になるかもしれません。またお楽しみに!

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