【レポート】地域の記憶について考える〜福島県「Shirakawa Week」第二弾〜

こんにちは!澤です。
ちょっとずつ涼しくなっているような気もしますね!まぁどんなに熱帯夜でも、必ず睡魔が勝利するのですが…。

■今回はShirakawa Weekレポート第2弾!
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さて、今回は昨日に引き続き、Shirakawa Weekレポート!
地域の歩みや歴史を、フィールドワークとインタビューを通して記録していきました。

梁森炭鉱の足跡をたどる

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バス路線・白棚線沿線を巡るフィールドワーク2日目!
まずは、表郷村(現白河市表郷)梁森(やなもり)付近にいくつか存在した、炭鉱の歴史を辿るインタビュー。
白河市表郷の「村の案内人」を務める方にお話を伺いました!

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炭鉱のことを直接ご存知ではないのですが、
村の歴史を後世に残したいとの思いから聞き取りなどを重ね、郷土史の編さんにも関わられたそうです。

梁森の炭鉱が見つかったのは、江戸時代の嘉永年間。
子どもたちが山で焚き木をしていたところ、「石が燃えてる!」と発見。
当時は信じてもらえませんでしたが、数年後石炭だということがわかり、明治時代から採掘が始まります。
全盛期は戦後3年ほどで、地区の人や疎開で来ていた人の多くが炭鉱で働きました。
昭和38年に最後の炭鉱が閉山してしまいますが、この地域の歴史を語る上で欠かせない記憶です。

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インタビューの後は、炭鉱があったとされる場所を訪れました!
山の上の集落は炭鉱で働く人たちの集落の名残と考えられます。

白河のストイックなラーメン

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お昼ご飯は念願の白河ラーメン!
白河市は実はラーメンの町なのです。大通り沿いにたくさんのラーメン屋さんを発見!
以前のブログで実行委員長が熱く語っていたので、とっても楽しみにしていました。

うーん、おいしい!あっさり醤油味で、手打ち麺はシコシコ!
こってりが流行中?の東京ではなかなか味わえない一品ですね。

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手打ちにこだわるが故に、麺がなくなり次第終了とのこと。
この日はなんと開店から1時間半で閉店…!!さすがのストイックさです。
白河にお越しの際はお早めのお昼をおすすめします!

JRバス関東・白河支店

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お次はバス路線・白棚線を運営する、JRバス関東白河支店・事務局長の方にインタビュー。
東北なのになぜ関東?!といいますと、JRの分割民営化の際に新たに区分けをし、関東に近い白河は関東エリアに入ったそうです。

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JRの沿革や、ご自身の経験、お仕事に対する姿勢などなど、たくさんお話ししていただきました!
安全の確保に対する徹底的な取り組みや、空き時間や睡眠時間を削って沿線の地図を眺めたり、自ら観光バスに乗ったりしたことなど、数々のエピソードも。
普段何気なく使っている交通機関ですが、裏側には様々なスタッフの努力があったのですね。

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■まとめ
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参加する前は、白河のことをほとんど知らない私が行って大丈夫だろうか…と少し不安に思っていました。
しかし、そんな思いも吹っ飛んでしまうほど、意義あるフィールドワーク&インタビューになったのでした!
インタビューにご協力いただいた方々、地域の方々、サポートして下さった皆様に感謝!

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地域の歩みや普通の人々の暮らしといった「地域の記憶」は、後世に引き継がれていくべきものだということを改めて実感。
歴史の教科書には載らないかもしれないけれど、大事な資源なんですね。
実行委員にとってはふるさとを見つめ直す良いきっかけに、「よそ者」にとっても学問的な関心に大いに結びつく貴重な経験となったのでした。
このフィールドワークのレポートは、Shirakawa Weekの報告書としてまとめられる予定です。

私自身の地元の「記憶」にも、もっと目を向けてみないともったいないな、と思ったり。
今後に生かしていくぞ!
次回はShirakawa Week番外編として、白河市と同じく県南地方にあたる、塙町(はなわまち)・矢祭町(やまつりまち)でのレポートをお届けします。
お楽しみに!