ライターインターンのカリキュラムを作りました。
こんにちは、我楽田工房の齋藤です。今日はできたてホヤホヤの、弊社ライターインターンのカリキュラムを紹介します。考え方としては、プログラムで言うVer.1.0なので今後状況に応じて変更していこうと思いますが、まずはこれで半年くらい動かしてみて改善点を探りたいと思います。
今日は我楽田工房のライターインターンになると何をするのかを紹介します。
ちなみに学生を主に対象に考えていますが、来られるのであれば主婦とかでも構わないと思っています。
ライターインターンの目的と条件
ライターインターンを募集する理由はシンプルです。まち冒険プロジェクトのプロライターの記事を書くことができる人を一人でも増やしたいからです。
そのため、可能な限り「ライター経験がゼロ」の人でも「依頼してもいいかな」と思えるレベルまで上がる方法を考えました。目的はシンプル、早く一人前のプロライターになって僕らの事業を加速させる人になって下さい。
ライターインターンの条件は下記のとおりです。
給与 | 無給 |
交通費 | 支給(月1万まで) |
勤務形態 | 毎週木曜日 13:00〜19:00 |
備品 | PCレンタル有り (数に限りがあります) |
その他の条件は直接お問い合わせ下さい。
1日の流れ
バラバラと出勤されてもこっちが対応しきれないので、2016年4月からのライターインターンは毎週木曜日の出勤とします。
時間は13:00〜19:00
就活とか、急な予定など突発的な場合は欠席しても構いません、というかそれだけ成長する速度が遅くなるけどいいよね?ぐらいのテンションで考えています。
ちなみに木曜日である理由は2つ、週の中でも比較的時間があると思われるから。そして毎週木曜日は我楽田工房でキッチンイベントをする予定なのでうっかり参加してもらえると嬉しいから。
(キッチンイベントについてかもう少し固まってからここで報告します。)
13:00〜19:00の大まか流れは以下のとおり
13:00~チェックインとレビュータイム
チェックインとして毎回「最近あった出来事」を2分で話してもらおうと思っています。身近な出来事にアンテナを巡らせ、さらに簡潔にまとめる能力は編集の基本だと思っているので、その辺を鍛えられたらと思っています。
将来的には「インタビューの練習」に繋がるような要素も交えていけたらと…これは次回のバージョンアップで対応予定です。
その次はレビュータイムです。
僕が、前日までに「見て」と言われていた記事のレビューをします。僕が一番頑張る時間です。Webライター業界の中では僕の上にまだまだ3桁くらい人間がいると思っているので、彼らに追いつき追い越すためにもここは頑張ろうと思います。
これ以降は自分の課題に取り組む時間です
14:30~相互レビューの時間
一番成長するのは人に教える時、だと思っているのでインターン生同士でもレビューをしてもらおうと思っています。
それが14:30からの相互レビューの時間です。
15分ずつ、こちらが用意した項目に合わせて他人の記事にレビューをします。もちろん自分の記事もレビューされます。お互いに「良い点」と「改善点」を指摘しあうことで、慣れ合いを防ごうと思っています。
というか、僕が全部の面倒を見きれないのでこうします。ちゃんと全体の監修はします。
15:00~課題に取り組む時間
今回、全7ステージ35種類の課題を用意しました。これを一通りこなせばたぶんプロライターになれます。少なくとも世の中の「ライターやってますー」とか言っている人の半数よりは上のスキルを持つことができると思います。
全7ステージ、35の課題
インターンシッププログラムの内容について紹介します。今は無料(しかも交通費を出す)ですが、上手くいったら有料化する予定なので、気になる人はお早めにどうぞ。
目標 | 6ヶ月でプロライターの養成をする |
内容 | 毎週木曜日 13:00出勤 19:00解散 |
場所 | 我楽田工房(弊社) |
ステージ1 ひよっこライター
ひよっこライターはド素人の状態です。ここではワードプレスの使い方やSEOの基本などを覚えてもらいます。
書き起し体験の狙いは、素早く必要な情報だけをタイピングする「編集」×「速度」を鍛える狙いがあります。また自己紹介記事の作成は、まずは1本記事を書いてみる時の格好のネタであるためです。
クリア条件の課題 | |
1 | 自己紹介記事の執筆 |
2 | 書き起し(90分) |
ステージ2 かけだしライター
ステージ2では感想文を適切に書く練習をしてもらいます。我楽田工房やまち冒険は「地域」との関わりが多いので、そのあたりに関わる本を中心にこちらがピックアップして課題として出します。
またまち冒険に学生ライターとして参加することも条件になっています(学生以外が参加した場合はその時に検討します)。
これは後のステージである「インタビュー」に繋がる部分でもあり、まち冒険全体を理解してもらうことを狙っています。
クリア条件の課題 | |
1 | まち冒険に学生ライターとして参加する |
2 | 課題図書orイベント×3 |
3 | 「地域」をテーマにした記事を作成 |
ステージ3 しろうとライター
ステージ3からはそれぞれのライターとしての個性を出すことを目指します。
弊社の谷津との面談を通じてセルフ・ブランディングを考えてもらいます。というのも、現代のライターにとって必要な能力は「適切な文章を書く」だけでは不十分だと思っているからです。
例えば僕は「ライター兼木こり」ですので「林業」や「森林」に関するネタが得意だと言えます。
すると「齋藤には林業系のネタがあれば依頼したい」と覚えておいてもらいやすくなります。
ただ僕がもし「超一流の文章を書けます、ネタは何でもOKです」だと、「その内困ったら頼もう」という程度にしか覚えておいてもらえません。そうならないようにどんな分野のプロライターになるのかを考えてもらうのた第3ステージです。
クリア条件の課題 | |
1 | セルフ・ブランディング面談 |
2 | セルフ・ブランディングに基づく企画作成×30本 |
3 | インターン開始から15本以上の執筆経験 |
ステージ4 インタビュー・ライター
いよいよライターとしてのスキルを一段階上げるのがステージ4です。インタビューに挑戦してもらいます。
地域の人や、我楽田工房と関係がある学生団体、企業などへインタビューをしてもらうのがステージ4です。しかも、誰にインタビューするのかを探して、自分で趣意書を作って、インタビューをして、記事にする。
ところまでをやってもらいます。今までの記事制作と比べると格段に工数が多くなり大変ですがこれからの時代はインタビューをできないライターは生き残れないと思っています。
というか、まち冒険のプロライター記事がインタビュー記事なのでそもそも必然です。
クリア条件の課題 | |
1 | 社内のインタビュー講座に参加 |
2 | インタビューを実行×3 |
ステージ5 バズ・ライター
Webライターにとって永遠に離れられないであろう言葉「バズ」ステージ5ではこれに正面から向き合ってもらいます。
本来であれば「バズとは何か」はもっと先に体験すべき項目だと思いますが、あえて後ろの方に持ってきてあります。理由は「一通りちゃんとした記事が書ける状態」でバズを狙って欲しいと思っているからです。
ぶっちゃけ「煽りまくり」「釣りまくり」のタイトルをつけてお金を注ぎ込めば、1行しか書かなくてもバズは起こせます。ただ、そんな記事を書いて世の中に何の役に立つのでしょうか?
そう思って最後から2個まえのステージ5にバズを持ってきました。
クリア条件の課題 | |
1 | 過去1年以内のバズっている記事を50種類収集して分類する |
2 | バズを狙った企画を考える×10 |
3 | バズを狙った記事を書く×1 |
ステージ6 一人前一歩前ライター
ラストステージの課題は「批評記事を書く」です。
感想文は「読んで思ったこと」を書けばいいですが、批評記事は「読んで、自分の考えを書く」なので必要な知識量が圧倒的に違います。さらに、知る人ぞ知る超レアな、岸井大輔さんの『東京の条件』を課題に出そうと思っています。
この辺は僕の趣味が多分に出ていますが、でも圧倒的に良い本なのでぜひ読んでいて欲しいと思います。
地域系メディアでライターをしていて、岸井さんの本を読んだことがある、と言えば「お、こいつ違うかも」と思ってもらえると勝手に思っているからです。
クリア条件の課題 | |
1 | 指定された本の批評記事を書く |
2 | 自分で選んだ本の批評記事を書く |
3 | 1記事で200いいねを達成する |
4 | ステージ1から合計で50本の記事を作成した経験を持つ |
5 | 自己紹介記事を改めて作成する |
ステージ7 プロライター
ステージ6をクリアして、最後の自己紹介記事のアウトプットが合格だと思えば晴れてプロライターとしてお仕事を依頼させていただきます。
という訳でライターインターン募集
こんな具合な内容でライターインターンを募集しています。
ぶっちゃけ、半年でやるにはかなり「厳しい」カリキュラムになっていると思いますが、いっそやるならヤワなカリキュラムではなくしっかりと僕がこれまで培ってきた技術を伝えられるようなものにしようと思いこうしました。
来るもの(基本は)拒まず、去るもの(ほぼ)追わずな姿勢でやっていこうと思いますので、興味ある方はご応募下さいませ。
お待ちしております。